ココだけネタ

〈2017.5.1〉4Kや8Kなど高画質ライブビューイングのビジネスの可能性を追求していく。

シネコン常設の300インチ超 大スクリーンで上映

 スカパーJSAT(株)は、TOHOシネマズ(株)の協力を得て、クラシックバレエ公演「ニーナ・アナニアシヴィリの軌跡 ~最後のクラシック・ガラ~」の4K有料ライブビューイング興行を2017年3月16日にTOHOシネマズ日本橋(東京都中央区)、TOHOシネマズ流山おおたかの森(千葉県流山市)、TOHOシネマズ梅田(大阪市中央区)の3劇場(映画館)で実施し、生中継で上映を行った。

 ライブビューイングでは、同日に東京文化会館 大ホール(東京都台東区)で開催されたクラシックバレエ公演「ニーナ・アナニアシヴィリの軌跡 ~最後のクラシック・ガラ~」から、「白鳥の湖」(第2幕・第4幕)と「眠れる森の美女」を、各シネコンに常設されている300インチ超の大スクリーンで上映。公演の模様以外に、特別編成のVTRプログラムや出演者の生のインタビューなども上映した。入場料金は全席指定3000円/1枚(税込)と通常の映画上映よりやや高めに設定されたが、3館ともにほぼ満席となり活況を呈した。

 

 

▲ ライブビューイングで実施されたクラシックバレエ公演「ニーナ・アナニアシヴィリの軌跡 ~最後のクラシック・ガラ~」の模様。

 

各劇場へ4K画質でライブ配信

 東京文化会館・バレエの公演会場では、ソニー社製の4Kカメラ「F55」4台で撮影した映像をHarmonic社製の4Kエンコーダーやアストロデザイン社製のIPEなどで構成される中継システムで、各劇場へ4K画質でライブ配信。劇場に普段から映画上映用として常設されているソニー社製の4Kデジタルシネマプロジェクターを使って、大画面でライブ上映を行った。

 スカパーJSAT有料多チャンネル事業部門 事業戦略室 事業戦略部 開発チームサービス 開発主幹の今井 豊氏は『このイベントは、2016年度事業として総務省が行う高度な映像配信サービス実現に向けた調査研究の一環として、(一社)映像配信高度化機構の協力を得て、当社主催で実施しました。4K中継用の司会者として、元NHKアナウンサーの草野満代(現・フリーアナウンサー)を起用し、バレエ演技者などのインタビューも交えながら4Kライブビューイングならではの劇場とはまた違った楽しみ方を提案しました。

 今回の経験を生かし、さらに検証などを重ね、当社として4Kや8Kなどの高画質ライブビューイングのビジネスの可能性を追求していきたいと思います』と話す。

 

▲ 中継車の内部。

▲ 東京文化会館 大ホールの舞台。

 また、スカパーJSAT経営戦略本部 新規事業推進部マネージャーの橋本英樹氏は『昨年(2016年)11月のInter BEEでは、デジタルサイネージコンソーシアム(DSC)の実証実験として、アイドル歌手を使った4Kライブビューイングに当社も全面的に協力しました。そして今回は当社が主体となり、実際の興行として実施しました。実際の興行ではあるものの、様々な点で試行錯誤しながら実施しました。この経験を生かして、ビジネス的にも成立する4Kライブビューイングの実現に向けて検討を行っていきます』と話していた。さらに橋本氏は『当社では過去にもサッカーなどのスポーツを中心に4K放送やライブビューイングを行ってきましたが、バエレの4Kライブビューイングは日本初の試みだと思います。少なくともバレエ興行においては、今後ビジネスに繋がっていきそうな手応えを感じています』と語り、今後の展開に意欲を見せていた。