S&Dセレクション

〈2017.5.11〉「イオンモール新小松」の大型LEDビジョン

「イオンモール新小松」がグランドオープン、LEDビジョンで小松市の魅力を発信する。

イオンモール(株)は2017年3月24日、石川県小松市に、新たなショッピングモールとして北陸最大級の複合型商業施設「イオンモール新小松」をグランドオープンした。モールコンセプトは「笑顔あふれる“元気”モール」。新たなライフスタイルを提案するほか、地域が持つ魅力を発信する場として、また地域の人々が集うコミュニティとしての役割などを担う。

 

▲ イオンモール新小松の大型LEDビジョンは、東京・池袋のサンシャインシティの大型映像と並んで国内最大級の大きさを誇る。
写真は「九谷焼」(上)と「コマツの建設機械(」下)のコンテンツ映像。


商業施設内では国内最大級!! 大型LEDビジョン導入

 イオンモール新小松には、国内の商業施設内に設置される大型LEDディスプレイとしては最大級の大きさとなる、横長で大型のLEDビジョンが導入されており、地域の情報発信などに役立っている。
 イオンモールの1階飲食店街「小松食回廊」と2階フードコート「FoodForest(フードフォレスト)」の間は吹き抜けとなっており、そこの壁面に大型LEDビジョンが設置されている。
 「FoodForest」内の客席からも見ることができる大型LEDディスプレイ(横16m×縦4.5m)は(株)ジーベックスが施工・設置した。6.25ミリピッチの超高精細LEDディスプレイ(クリエイトLED社製)で輝度は2,000カンデラ。(株)ピクスの安藤隼人氏による伝統工芸を生かしたメインコンテンツの映像演出のほか、衛星放送や新作映画の予告編など、様々なコンテンツを放映し、活気ある食の空間を演出している。
 なお、このサイネージは(株)エデュテイメントワークスが監修を行った。


最高の映像クオリティで 九谷焼など小松市の魅力を伝える

 ジーベックス社長の傳法谷彰計氏は『当社は、日本の映画館のデジタルシネマシステムの施工・設置・上映管理などをトータルで行っており、この分野では国内トップシェアにあります。シネマの客先であるイオンエンターテイメント様も担当しており、シネマ市場でのサービス体制も評価され、今回のデジタルサイ ネージシステムの受注に至りました。
 当社では映画館を中心とした365日24時間の保守・管理が可能なネットワーク・オペレーション・センター(NOC)のシステムがすでに稼働中です。サイネージシステムにおいても、このNOCの機能を活用していくことにより、導入後も万全な体制でフォローを行っていきます』と話す。
 コンテンツ制作を行ったピクスのプロデュサー/テクニカルプランナーの弓削淑隆氏は『小松市を代表する伝統工芸で ある九谷焼をモチーフとして、約3分のオリジナルコンテンツを制作しました。伝統から現代の小松を象徴するコマツの建設機械や、小松基地のブルーインパルスなど、小松の魅力をアピールする内容となっています。
 演出家の安藤は、海外のコンテンツ制作なども多く行っていることから、インバウンド客なども視野に入れるイオン新小松のサイネージにふさわしいと考え、今回起用しました。このコンテンツを核として、今後四季折々のコンテンツを制作していき、来館した人に楽しんでもらいます』と話す。ジーベックス営業部門システムソリューション担当シニアマネージャーの三上保雄氏は『大型LEDの解像度は2,560×720ピクセル。高精細でつなぎ目のないLEDビジョンを採用することにより、最高のクオリティで九谷焼など の映像を楽しんでもらうことができています。今までにないものを導入したいというイオンモール様の要望に応えて、機材などの選定を行いました』と語る。
 ジーベックス営業部営業技術グループ主任の武田俊平氏は『システム機器の設置・施工からコンテンツ制作、導入後の24時間ネットワーク・オペレーション・センターの活用など、トータルソリューションとしての総合力を発揮できることが当社の大きな強みです。
 イオンモール様にもその点が評価されたものと思います。導入後も万全の体制で、多くの方に愛されるシステムとして展開していきたいです』と意欲を示している。イオンモール新小松では「九谷焼」108枚を配したモニュメント「九谷五彩柱」を設置、九谷焼の魅力を発信する「九谷焼プロジェクト」など、地域の魅力を磨き、発信する「究極のローカライズ」に挑戦している。
 3Fには、総座席数約1,100席、大小7つのスクリーンを有するシネマコンプレックス「イオンシネマ」も稼動した。新作映画・話題作品はもちろん、コンサート・スポーツのライブビューイングや演劇・アニメなど、様々なコンテンツも幅広く上映する。小松市内に映画館ができるのは約40年振りということもあり、地域住民の期待は高まっている。
 北陸最大級の商業施設となるイオンモール新小松は、鉄骨造り3階建て、敷地面積12万8千平方メートル、延べ床面積8万3千平方メートルで、167店舗が入っている。石川県南部のほか、イオン店舗がない福井県北部も商圏に見込んでいる。

 

 

▲ タッチパネルなどデジタルサイネージも充実〔設置:ピーディーシー(株)〕

こちらの情報は月刊サイン&ディスプレイ2017年5月号で掲載しております。

問い合わせ

(株)ジーベックス

東京都中央区八丁堀 4-9-4 西野金陵ビル
Tel.03-5566-9100 Fax.03-3553-9700
http://www.xebex.co.jp

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