S&Dセレクション

3.2MグランドフォーマットLED-UV硬化インクジェットプリンター「SIJ-320UV」11月リリース!!

“美しいプリント”と“生産性”を両立!! 柔らかいメディアにもプリントできる。

(株)ミマキエンジニアリングは、高品質プリントと仕事を止めない連続運転が魅力の最大3.2m 幅までプリン ト可能なLED-UV 硬化インクジェットプリンター「SIJ-320UV」の国内販売を、2015 年11月から開始する。

2015.10-1_r1_c1

最大3.2m幅までのメディアに対応した LED-UV硬化インクジェットプリンター 「SIJ-320UV」。最高プリント速度は110 ㎡/hで、ノズル抜けが発生した際には、自 動でクリーニングを行うなど、突発的なト ラブルでも仕事を止めることなく高い生産 性を維持する。また、3,200mmの作図範 囲を活かし、2本のメディア(210mm~ 1,524mm)に同時プリント可能だ。

突発的なトラブルでも仕事を止めずに高生産性キープ

 「SIJ-320UV」は、これまでミマキエンジニアリングが培ってきた“ 美しいプリン ト” と“ 生産性” を両立させる独自技術を 搭載。同社が特許を取得したディザ処理技 術「MFD1」が元の画像の美しさをそのま ま表現し、同機用として改良された画質コ ントロール技術「MAPS4」がバンディング、 色ムラを軽減、さらに「波形コントロール」 が高い着弾精度を実現することで美しいプ リントを可能にするという。  また、最高プリント速度は、110㎡ /h と高い生産性を実現したほか、ノズル抜け が発生した際には、自動でノズル抜けの検 出からクリーニングを行う。クリーニング で復旧しない場合は、代替ノズルの設定を 自動で行う連続運転ソリューションによ り、突発的なトラブルでも仕事を止めず、 高い生産性を維持することができる。  なお、インクは「SIJ-320UV」のために 堅牢性と柔軟性を併せ持つUV 硬化インク 「LUS-120」を開発。バナーや塩ビシート など、ラミネート加工が行えない柔らかい サイン用メディアにもプリント可能だ。

SIJ-320UVの主な特長

ミマキ独自の画質コントロール技術

(1)MAPS4(Mimaki Advanced Pass System 4)

2015.10-2_r5_c3

パスの端を拡散させ、境界線をグラデーションのようにすることでバンディングや色ムラの発生を軽減する。

通常、パスの境界は直線になるため、少 しのズレにより、横シマが出るバンディン グや色ムラの原因になる。ミマキエンジニ アリングでは、パスの端を拡散させ、境界 線をグラデーションのようにすることで バンディングや色ムラの発生を軽減する 「MAPS」を開発し、同社製品に搭載して きた。  今回、パスの端を拡散させるアルゴリ ズムを、「SIJ-320UV」のために改良した 「MAPS4」を搭載。長尺出力時や高速プ リント時にも美しいプリントを継続して 行うことができる。

(2)MFD1(Mimaki Fine Diff usion 1)

2015.10-2_r3_c2

 インクジェットプリンターでプリントす る際には、画像データをプリント用データ に変換するディザ処理が必要になる。ディ ザ処理には一般的にパターンディザ処理と 誤差拡散処理があるが、それぞれ特有のノ イズが発生する恐れがある。プリントデー タにノイズが発生するとプリンターの性能 が高くても色ムラやトーンジャンプなどが 発生してしまう。  ミマキエンジニアリングの標準RIP ソ フトウエア「RasterLink6 ※1」では、パター ンディザ処理と誤差拡散処理のハイブリッ ドでディザ処理を行う「MFD1」を開発し 特許を取得※2。ディザ処理時のノイズを 少なくすることで、色ムラやトーンジャン プの少ない美しいプリントが可能になる。
※1 Ver.4.0 以降で対応。
※2 特許番号:5230816

(3)波形コントロール

2015.10-2_r1_c1

 インクは色によって比重、粘度が異なる。 吐出時の波形を最適にコントロールし、イ ンクを真球に近い状態で真っ直ぐに吐出、 真円に近い形でメディアに着弾させること で高画質を実現する。高い着弾精度を活か し、最小7pl から最大36pl のドットサイ ズを印刷条件に合わせて自動で選択、高画 質で高精細な美しいプリントから生産性を 求められる高速プリントまで、状況に応じ た最適なプリントが可能となる。

高い生産性を維持する連続運転ソリューション

2015.10-2_r1_c1

(1)自動でノズル抜けを検出、解決する 「NCU(Nozzle Check Unit)」

 ノズルの状態をセンサーが自動で検知。 ノズル抜けを発見した場合は、自動でク リーニングを実行し、ノズル抜けの解消を 行う。クリーニングでもノズル抜けが解消 しない場合は、「NRS」を起動してプリン トを継続させる。ノズルのチェックは転送 ファイルごとに行われる。

(2)生産を継続するための「NRS(Nozzle Recovery System)」

トラブルはサービスマンによる修理が必要 となり、それが終わるまではプリンターを 停止する必要があった。「NRS」は「NCU」 が発見し、クリーニングでも改善できな かったノズル抜けを別のノズルで代替して プリント。サービスマンによる修理を待つ 必要なく生産を再開できる。※3
※3 プリントモードによってNRS を使用できない場合がある。

(3)高精細なプリントをサポートするメディア搬送機構

 ピンチローラー38 個を均等に配置する ことで、メディアにかかる圧力を一定に保 つとともに浮きを防止し送り精度を向上さ せる。また、新設計のテンションバーが、 メディアに均一なテンションをかけることで幅広メディアも高精度で搬送し、安定し たプリントを実現する。

新開発の高機能UV硬化インク 「LUS-120」

「LUS-120」は、堅牢性と柔軟性を併せ 持つ高機能UV 硬化インク。ラミネート加 工が行えない柔らかいメディアへの美しい プリントと耐久性を実現するため、「SIJ- 320UV」用に新しいインクを開発。堅牢性 (硬さ)と柔軟性(柔らかさ)の相反した特 性を持った高機能インクを、ミマキエンジ ニアリングの技術で実現した。バナーや塩 ビシートなどのサイン用メディアにもプリ ント可能だ。

生産性を上げるTwinロール

 3,200mm の作図範囲を活かし、2 本の メディア(210mm ~ 1,524mm)に同時プ リントが可能※4。幅違いのメディアもセッ トできるので、2 つの仕事を同時に行え、 生産性を向上させる。メディア幅、間隔は 自動で読み取るため、操作も簡単だ。小巻 取り装置(OPT-J0394)を標準添付。
※4 Twinロールは、必ず同一種類のメディアを使用すること。

最高速度110㎡ /hの高速プリント

 最高速度110㎡ /h のドラフトモードか ら品質重視の900×1,200dpi 16Pass まで、 仕事に合わせた最適な速度とプリント品質 を選択可能。

問い合わせ

(株)ミマキエンジニアリング グローバルマーケティング部
長野県東御市滋野王子平乙1628番地1
Tel.0268-64-2281 Fax.0268-80-0041
http://www.mimaki.co.jp

この記事を見た人はこんな記事を読んでいます