デジタルサイネージ トレンド

〈2020.9.9〉国内空港初、羽田空港でテクノロジーを活用したデジタルOOH広告を展開

 AnyMind Group(株)(エニーマインドグループ、以下AnyMind)と全日空商事(株)は、この度共同で日本国内における空港のDX〔デジタルトランスフォーメーション(※1)〕を推進し、デジタルOOH(デジタル屋外広告)を活用した、空港施設内の新たな広告の可能性を創造する事業を展開する。

 

 

 第一弾プロジェクトとして、羽田空港利用客向けの広告媒体「HANEDA ダイナミックアドビジョン」の運用(広告配信)を10月より開始する。

 

 

 今後、AnyMindと全日空商事は共同でこのデジタルOOHを日本各地の空港で展開し、それらを繋いだ独自のネットワークを構築する予定だという。出発便や到着便と連動した到着先の観光地、ホテル、空港に接続する交通機関、自治体に関するコンテンツのほか、空港利用者と親和性の高い商品・サービスを提供する企業や団体など、幅広く広告枠販売を実施する。

 

 

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※1 デジタルトランスフォーメーション(DX)
 企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズをもとに、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること(経済産業省 : DX推進ガイドラインより)
 
 

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DX事業におけるデジタルOOH展開の背景と狙い

 一般的に空港施設では、これまでも様々な広告が展開されてきたが、大型の広告も多く、かつ24時間体制で稼働していることから、ビジュアルの交換にあたっては多くのコストと時間が必要であった。
 そこで今回デジタルサイネージを採用し、従来のオフライン広告をオンラインに繋ぎ込むことで、容易に表示内容の切り替えができるようになり、時間帯を選んで様々な形式で配信を行うことが可能となった。

 また、今回ローンチするデジタルOOHでは、デジタルサイネージモニター上部に設置したカメラで空港利用者の目線を追うことで、サイネージに表示された広告画像(静止画、動画)を視認した割合(視認率)、見た人がどんな属性なのかを独自技術で解析を行うことができるようになる。これにより、リアルタイムなクリエイティブの選択が可能となり、空港利用者の関心度の高い広告コンテンツをお届けすることができるようになった。
 

 

羽田空港で運用を開始するデジタルサイネージについて

 この度羽田空港にて運用を開始するスタンド型のデジタルサイネージでは、主に空港内コンコースの動く歩道、通路脇や待合シートなど、空港内を移動・滞在中の利用者の広告視認情報を把握・分析することが可能だ。これらの分析結果は広告主にフィードバックが可能なことから、各種情報を基に興味関心の度合いやユーザーリーチの把握、広告クリエイティブごとの効果の可視化等ができるため、実際の空港利用者の反応をフィードバックし、次回以降の施策への活用が可能となる。なお映像は保存せず、テキストデータとして属性のみをサーバーに送るため、個人情報の取得は行われない(※2)。

※2:(一社)デジタルサイネージコンソーシアムのセンシングサイネージガイドライン(https://digital-signage.jp/)に基づき、適切に運用。
 
 

デジタルサイネージ展開例

<羽田空港 第2ターミナル国内線2階 保安エリア内 中央コンコースエリア>

 

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