デジタルサイネージ トレンド

〈2020.5.26〉impactTV、AWLと協業で新型コロナウイルス対策 「3密回避」 AIサイネージ販売開始

 流通・サービス店舗に特化したアウトソーシング事業を展開するインパクトホールディングス(株)(本社:東京都渋谷区)の子会社で、デジタルサイネージを中心とした店頭販促トータルソリューションの提供を行なっている(株)impactTV(本社:東京都渋谷区)は、アフターコロナに向けて北大発ベンチャーでAIカメラソリューションを提供するAWL(株)(本社:東京都千代田区)と協業を開始し、新型コロナウイルス対策 「3密回避」 AIサイネージの販売を開始する。

 

 

d24340-471-929578-0

 

 

 現在、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、スーパーマーケットやオフィス、公共施設などでの 「3密」 を回避するための入店規制や、店内でのソーシャルディスタンスの確保、マスク着用の徹底などが大きな課題となっている。諸外国のようなオーバーシュート、ロックダウンを回避するための対策を属人的な方法だけで進めるには現場の負担が大きく、中長期的に対策をし続けることは極めて困難だ。


 そのような背景やアフターコロナを見据えて、impactTVはAWLで開発したAIエンジンが最適なパフォーマンスを発揮できる専用ハードウェアを供給し、両社協業による 「3密回避」 AIサイネージ(AWL Lite with新型コロナ対策ソリューション、以下 「3密回避」 AIサイネージ)の販売開始に至ったという。

 

 

◆「3密回避」 AIサイネージとは

 

 独自開発のAIエンジンを搭載した7インチ型、10インチ型、STB(セットトップボックス)型の端末で、SIMも内蔵されているため、店舗などに端末を置くだけですぐに利用できる。
 「3密回避」 AIサイネージに搭載のAIエンジンは、端末内蔵のカメラ映像を分析することで、来店人数のカウント/性別・年齢の推定/マスクの着用有無などを推定し、同時に店内の混雑状況を予測する。なお、分析に使用したカメラ映像は端末などに保存されることなく破棄される。また分析により個人情報などに相当するデータが生成されることはない。
 さらに、社会的距離(ソーシャル・ディスタンス)の測定、特定の場所における人口密度の計測、来店者または従業員のアルコール消毒実施の検知、発熱検知などの機能もアフターコロナに向けて順次拡張していく予定だ。

 

 

◆新型コロナウイルス対策機能

 

(1)マスク検知
店舗の入口や従業員口に 「3密回避」 AIサイネージを設置し、高精度なAIエンジンにより、マスクの着用状況をリアルタイムに分析し、その結果を踏まえて、着用を促す案内を画面に表示したり、マスク着用率、未着用率などを集計したり、ダッシュボードに表示したりする。

 

(2)混雑度予測
来店した人数に合わせて店内の混雑状況を推測。混雑状況に合わせて画面にメッセージを表示したり、 WEBやチャットツールなどに表示をしたりすることで、お客様に混雑時間を避けた来店を促し、「3密」 にならないように支援する。

 

<その他の機能と今後>
 基本機能として来店人数分析、性別年齢分析などのマーケティング機能を備えている。またチャットボットやメッセージアプリと連携することで各デバイス、スマートフォンから店舗の混雑状況などを提供できる。 店舗で取得したデータをさまざまなシーンで活用するデータ連携や距離検知、消毒検知、手洗い検知、発熱検知などのアフターコロナにおける公衆衛生への意識の高まりを見据えたAI機能についても開発を進めている。

この記事を見た人はこんな記事を読んでいます