海外事例

〈2021.1.5〉ドアが開くと動物が消える、WWFのラッピングバス

 みなさんは、どれだけの動物が絶滅の危機に瀕しているか考えたことがあるだろうか。世界的な自然保護NGO団体であるIUCN(国際自然保護連合)では、絶滅の危機に瀕している世界の野生生物のリスト「レッドリスト」を作成しており、2020年12月の時点で、約3万5,765種もの生物がリストにあがっている。

 

 今回海外事例として紹介するのは、2020年9月中に3週間にわたってデンマーク・コペンハーゲン市内を運行した、WWF(世界自然保護基金)のラッピングバス。1970年以降、野生生物の68%がすでに絶滅してしまっている現実を伝えるため、デンマークの広告代理店・PONG社が制作した。

 

WWF_Bus_English

 

 PONG社は『WWFから依頼を受けた時に、すでに絶滅してしまった野生生物の数を聞いて非常に驚きました。ただ、これだけの大きな数字を目の当たりにしたところで、なかなか受け止めることができない。これが現実に起きていることだということを現実味を持って伝えるために、今回のような広告を制作しました』と語った。バスのドアが開くたびに、動物が消える。ショッキングだが、それだけあっという間に野生生物は絶滅してしまうことを表現したという。

 

 

 

Title: Animals are disappearing

Client: WWF

Agency: PONG

WWF Brand Director: Cirkeline Buron

Art Director: Rasmus Zepernick

Creative director: Mikkel Elung

Customer Service: Mette Hørdun

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