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〈2020.5.12〉日本科学未来館が映像投影機材を一新、RGBピュアレーザープロジェクターで高輝度化。



メガネ越しの明るさも体感で2倍に

 東京・お台場の日本科学未来館では、全天周・超高精細立体視(3D)映像システムによる「ドームシアターガイア」が好評だ。約1,000万個の恒星を投影するプラネタリウム投影機“MEGASTAR-II cosmos”と連動したプログラムが人気を呼んでいる。
 今回、この「ドームシアターガイア」において、プログラム映像の投影用機材をリニューアル。より高精細な3D映像(専用メガネが必要)を投影可能なプロジェクターとメディアサーバーを中心とする映像投影システムが更新された。

 日本科学未来館 事業部 展示企画開発課の村石拡保氏は『これまで使用していた映像投影機材の老朽化により、映像投影用機器一式の入れ替えが必要になりました。プロジェクターの選定では、明るさと発色、3D投影に対応していることを重要視しました』と語る。採用されたプロジェクターは米クリスティ・デジタル・システムズ社の「Christie Mirage 4K40-RGB(以下、Mirage 4K40)」〔国内販売窓口はウシオライティング(株)〕で、シアター内の前方と後方に1台ずつ設置されている。

 

 

▲ 全天周・超高精細立体視(3D)映像システムによる「ドームシアターガイア」。約1,000万個の恒星を投影するプラネタリウム投影機“MEGASTAR-II cosmos”と超高精細4K3Dプロジェクターが連動したプログラムを鑑賞できる。

 

 

 

▲ 3D対応の4Kプロジェクター(明るさ40,000 lm)をシアター内の前方と後方(写真中央)に1台ずつ設置。

 

 

 Mirage 4K40は、外部冷却装置やレーザー光源用ラック、台座などを必要としないオールインワン設計が特長の明るさ40,000ルーメンクラスの3D対応高輝度RGBピュアレーザープロジェクターだ。業界最小・最軽量クラスを実現しており、日本科学未来館でもこのコンパクト設計の筐体が採用に至る大きなポイントになったという。

 また、村石氏は『以前は3D投影を可能にするために、右目用と左目用にそれぞれ専用のプロジェクターを使用していて、合計4台のプロジェクターが必要でした。また、使用していた3Dフィルターの特性上、右目と左目で色味に差があって違和感を覚えることもあったのですが、今回のプロジェクターではアクティブシャッター方式による3D投影とすることで左右の色味の差が完全に解消され、プロジェクターの台数も2台に減らすことができました。メガネを通して見たときの明るさも体感で2倍くらいになったと思います』と話す。

 なお、今回のリニューアルに際しては、コニカミノルタプラネタリウム(株)がシステム一式を納品、施工を行った。

 

(※)日本科学未来館は2020年5月12日現在、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため休館中。再開については決まり次第、同館のウェブサイト(https://www.miraikan.jst.go.jp/)等で発表予定。

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